予備校講師採用試験に2回落ちた九大チンカス研究員の入試数学語り。

毒舌、下ネタ注意。※年々自信を失い、それに伴って毒もマイルドになってきています。

「恋する小惑星」最終6巻を読んで。

 「恋する小惑星」の最終巻を読んだのですが、涙が止まらなくて眠れなくなってしまったので、簡単に感想を書いて心を落ち着けようと思います。

 

 学問を純粋に好きで、それを伸び伸びと楽しむ彼女達が、本当に本当に魅力的で堪らないのです。前にも全く同じ事を書きましたが、俺はどうしても数学を競争や劣等感や怠惰といった負の要素と切り離す事が出来ない。そんな自分と彼女達を比べてしまって、もう本当に本当に羨ましくて仕方が無いのです。俺もあんな風に、ただただ数学が好きで夢中になるだけの人生を送りたかった。

 そして、最後に7年後の主人公達の未来が描かれていた事も、本当に素晴らしかったです。様々な進路で、彼女達は確りと自分の人生を歩んでいる。終ってしまった事が心から残念である一方で、これ以上ない最高のラストを見せ付けられた事で、もう俺の中で納得する以外の選択肢は無いのです。あーてかこれも結局、ブレブレの自分の現状との比較にやられてんだわ。

 

 あーもう本当にこの作品の事が大好きです。「何かを好きになる」という事について、ここまでストレートに美しく描いた作品を、俺は他に知りません。「何かを好きになる」という事について大きな葛藤を抱えた事がある全ての人にお薦めしたいです。

 

 何か他にも言語化が追い付いていない様々な感情が渦巻いてはいるのですが、取り敢えず涙は止まったので、ここまでにしておきます。

 

 

追:

 いや、こんな安っぽい表現をするのは或いは失礼かも知れないけれど、でも思い付いてしまったので、最後に書いておきます。もう彼女達こそ、俺の中では「究極のリア充」って感じなのです。俺が欲しくても絶対に手に入れられないものを全部持ってる。本当に美しくて魅力的で羨ましくて仕方が無い。本当に本当に本当に大好きな作品でした。