予備校講師採用試験に2回落ちた九大チンカス院生の入試数学語り。

毒舌、下ネタ注意。※年々自信を失い、それに伴って毒もマイルドになってきています。

納得作業。

 「1/2+1/3」という分数の足し算、勿論、殆どの日本人は通分して答は出せると思うのですが、「何故通分して分母を合わせるのか?」という事を納得している人間は、如何やらそんなに多くはないみたいなのです。

 さて、お得意の自分語りですが、俺は小学生の頃、これを習った時に、確か家で「2等分されたピザを3等分して、また3等分されたピザを2等分してみたいな絵を描いたりして、自分で納得する」という作業をしました。教師に言われた事を自分で納得せずに猿真似する事が、兎に角嫌だったので。代わりに宿題の算数ドリルは一切しなかったので、勿論、テストの点数は(公立小学校で!)ずっと下の方でした。一方で100点とか取る連中がいたので、漠然と「こいつ等は俺が家でやった事を塾で先に習ったり授業を聞いて直ぐに解ったりしているのか~」とか思っていました。しかし、中学に入ってスパルタ塾に入れられた途端、俺の成績は学年1位になりました。

 これは高校についても同様です。授業で解らない事が有る度に、授業に付いていく事を無視して「自分で勝手に点から直線に垂線を下した絵を描いて延々と計算してみたり、或いはグラフで囲まれた領域を小さな長方形に分けてみたり」という様な事をしていました。なので高2以降くらいから数学の成績はずっと赤点付近で、一方で周りにはちゃんと点数を取っている連中がいる。「やっぱ県船*1は凄いな~」とか思っていたのですが、でも浪人した途端に(一緒に浪人した連中がほぼ現状維持くらいだったのに)俺だけ偏差値30上がったり、数学科に入っても同じくらいのレヴェルの高校出身の連中が悉く大学の数学で失敗している中で、俺は(少なくとも学部前半の内は)数学自体での挫折は殆ど有りませんでした*2

 確かに中学、浪人、学部と俺は凄く勉強はしました。でも、それだけではあれ等の逆転の仕方は如何にも説明し難い。かと言ってIQテストとかしても俺は平均+αくらいの数字しか出ないので、如何やら天与の才能の違いという訳でもないらしい。その原因がずっと不明だったのですが、最近、非常勤とかTAとかで学生を観察する様になって、或る説が浮上しています。つまり、俺が一寸勉強したら直ぐに逆転出来た系の人達は、俺が(勉強する上で当然の前提だと思ってきた)「自分で納得する」という作業をせずに``勉強''をしてきたのではないか?」という事です。彼/彼女等は「先生が言っているから」という只それだけの理由で、何も考えずに通分をしたり積分で面積計算をしてきたのではなかろうか?仮にそうだとしたら、一方でその「納得作業」をこなした人間が更に量をこなした時に負ける筈が無い。

 結局、俺と(学力的な意味での)平均的な日本人とを隔てている壁は、能力ではなく「教師を信用しない」という性格と、それに由来する勉強への態度の積み重ねに由るものに過ぎなかったのではなかろうか。一方で、数学者なんてのは、それこそ先程の「通分する意味」みたいなのをまじで授業で聞いた瞬間に理解してきた様な人間が殆どな気がするので、そりゃあ正攻法じゃ俺が太刀打ち出来ない訳です。こうやって自分の過去や現在で起きた現象を確りと分析していくと、何だかスッキリしますねえ。

 纏め:俺がお勉強が得意だった理由は、持ち前のちょい病的な人間不信。

*1:俺の通っていた高校。偏差値70くらい。

*2:くがみやざきに出会った衝撃は数学自体とは関係無いし、背伸びして上の学年のガロア理論の講義に出て玉砕した時くらいですかねえ。