予備校講師採用試験に2回落ちた九大チンカス研究員の入試数学語り。

毒舌、下ネタ注意。※年々自信を失い、それに伴って毒もマイルドになってきています。

 数学科以外でもやっていける人が数学科に行ってしまうと、工学部に行った場合よりも生涯年収が大幅に下がる事が多い気がするのだけど、現実は如何なのだろうか。

 勿論、これは「俺も工学部に行っていたらもっと高収入だった筈だ」という主張を含意しない。俺は恐らく企業で活躍する能力はあまり高くない。そうではなく、今、俺が語りたいのは「数学を楽しくやっていける人だったとしても、企業でも楽しくやっていけるのだとしたら、そういう人に純粋数学の楽しさを伝えてしまう事は、善くない行いなのではないか」という疑念である。

 しかしながら、この様な疑念を抱いているにも拘らず、学生さんに「εδ面白いですね!」とか言われてしまうと、俺は如何してももっともっと俺が知っている数学を伝えたくなってしまう。その子が(恐らく)数学以外でも十分活躍出来そうな学生であったとしても。自分の欲求を抑え切れない、駄目な教師なのだと思う。

 

追:しかしながら``俺が数学を教えるとその学生の人生に何か影響が在るのでは?''等と考えている事自体が、自分の影響力を過大評価した傲慢に過ぎない気がしなくもない。いや、この場合、主語は「俺の影響力」ではなく「数学という学問の影響力(魔力)」になるのだろうか?だとしたら、矢張りこの危惧は妥当なものである気がしなくもない?もう何も判らん!