予備校講師採用試験に2回落ちた九大チンカス研究員の入試数学語り。

毒舌、下ネタ注意。※年々自信を失い、それに伴って毒もマイルドになってきています。

受験勉強の仕方について。

 最近、自分語りとか大学でTAしてる講義の補足記事とかばっかだったんで、たまにはブログタイトルの趣旨に合う記事でも書こうかと思います。高校数学の参考書の紹介記事(市販の学習参考書、問題集について。)で「受験数学の勉強の仕方」みたいなのはちょいちょい書いていますが、もっとそもそも論的な「受験勉強って如何すれば良いの?」みたいなのは書いてなかったんで、それについてです。

 

 先ず、本格的に受験勉強に入る前に絶対にすべきだと思うのは、勉強方法(計画の立て方などを含む)と勉強のモチヴェイションの維持の仕方を知る事だと思います。正しい方法を続ける事が全てと言っても過言ではないので。じゃあその二つは如何するのかって話ですが、俺の個人的な意見を書いてもあんま意味無いんで、先ずは市販の本を紹介する事に投げます:

勉強方法

進化する勉強法

東大に2回合格した医者が教える 脳を一番効率よく使う勉強法

受験脳の作り方

最短の時間で最大の成果を手に入れる 超効率勉強法

勉強のモチヴェイションの維持

やる気が上がる8つのスイッチ

やり抜く人の9つの習慣 コロンビア大学の成功の科学

ヒトはなぜ先延ばしをしてしまうのか

自分を操る超集中力

 本屋で適当に立ち読みして、気に入ったものを「勉強法」「勉強のモチヴェイションの維持」各々一冊選んで読めば良いと思います(同じタイプを二冊以上読む必要は無い。時間の無駄)。ここで一番注意しなきゃいけない事は「計画を立てる事には絶対に時間を掛けてはいけない」という事です。この手の本は一日で読んで、それを元に勉強計画の下書き迄作ってしまう事をお薦めします(流石にこれくらいの根性は無いと受験とかやってらんない)。使う参考書とかも決めなきゃかもですが、じゃあそれも一日で終らせて、二日後には勉強を開始してください。何処ででも言われる事ですが、まともに勉強もせずにやたらと参考書だけに詳しい「参考書博士」は、受験に失敗する典型パターンです(高校の同級生で何人も知っている。一方で、大学に参考書詳しい奴とかそんなにいない(いてもちゃんと勉強もする奴))。参考書の決め方については、まあアマゾンで評判良いやつを予め何冊かピックアップした上で「市販の学習参考書、問題集について。」を参考にしてください。別に数学以外の科目でも、これで大丈夫です。

 上の本以外でも気に入ったものが有ればそれでも良いとは思うんですが、この手の本に関する注意点として「東大生/クイズ王/カリスマ予備校講師が教える~」みたいな、個人の経験則しか根拠が無さ気な本は、基本的にお勧めしません。*1やっぱ何かしら科学的/統計的根拠が有る本じゃないと、その方法論に信頼が置けません。勿論、(たまたま)良い本も在るんだろうけど、博打でしかない気がします。因みに、上で紹介した本は全部、個人的な経験則だけではなく、ちゃんとした科学的/統計的根拠を元に書かれている本です。*2

 但し、科学的/統計的根拠を元に書かれているって事は、裏を返せば万人向けの最大公約数的な方法論な訳で、そこからもう少し個人個人、自分向きの勉強法に調整する必要は在ると思います。例えば、本に「英単語は一週間同じ100語を繰り返せ!」と言っていても、自分には100語は無理ってなったら50語に減らしてみるとか、或いは一週間じゃ大分忘れるってんなら二週間にしてみる、とかです。他にも「マーカーを引く意味は無い」とかも、如何してもマーカー引きたかったら引けば良いと思います(但し、引いただけで勉強した気になっちゃいけない)。この調整、恐らく一ヶ月くらいは手探りでやんなきゃいけないと思うんで、例えば春から予備校が始まる浪人生とかなら、この調整は三月中くらいにやっとく必要が在ると思います。

 (数学以外の)科目毎の細かいアドヴァイスとかは、矢張り高校の先生(担当教員ではなく学校で一番評判が良い人)とか予備校の先生に聞くなりして、その指示に従った方が良いと思います。「予備校の大学生チューター」とかは、個人的に勧めません。*3

 

 

 まあ後は、俺からも幾つか基本的なアドヴァイスも書いておこうと思います。

1. 予備校の授業や本は、志望校ではなく現状の自分の学力から決める

 例えば医学部志望の人なら、やっぱ医学部向けのクラスに入ったり本を読んだりしようとすると思うんですが、前年のセンター(共通テスト)で7割取れないとかなら、先ずこなせません。こなせないものを“やる”って、現実の学力を上げるって意味では、まじで何の意味も在りません。俺も早稲田滑り止めで九大にも余裕で受かりましたが、現役の時のセンター試験は全国平均すら割ってたんで、浪人の時の予備校のクラスは普通の国公立理系向けでした。先ずはそこでトップを取ってください。*4*5

 因みに「現状の学力から」の判断基準ですが、予習で内容が半分以上解る事、ですかねえ?*6

 

2. 自分を追い込まない。兎に角、自分に出来る計画を!

 1とも関連しますし、恐らくさっき紹介した本にも書いてありますけど、兎に角、無理な計画を立てない事です。「チャート式全部!」とか、まあ多分無理です。受験生が気にしがちなキーワードって「網羅性」だと思うんですけど、そんなのよりも先ず、基礎的な事をちゃんとこなす事です。努力とか根性って、無理する事ではなくて、自分に合ったレヴェルの事をコツコツ続ける事だと思います。細かい計画の立て方とかはまあ、紹介した本を参照してください。

 同様の理由で、予備校の授業も沢山取りゃ良いってもんじゃない。本当に必要なものだけを、予習復習徹底してください。

 

3. 「綺麗なノート作り」は基本的にNG!

 最後に少し技術的なアドヴァイスを。特に几帳面な人って「ノートを奇麗に作らなきゃいけない」つってノート作りに時間を割いたり、酷いとそのノート作りが億劫で勉強しなかったり、みたいな事になったりすると思います。*7そんな人は、思い切ってそのノート作り、止めちゃいましょう、ノートなんか自分が読めれば良いんです。「次読んだ時に汚くて読めなかったらどうしよう?」とか心配する前に復習しまくって覚えてください。

 勿論、ノート纏めが上手で、時間も労力も掛けずに綺麗なノートが作れて、しかもそれでちゃんと身に付くって人は、今迄通りで良いです。時間や精神疲労ばっかり掛かっちゃうって人向けです。

 

 

 以上、取り敢えず思い付いた事を適当に書きました。もう少し細かい事も俺に聞きたいみたいな奇特な人がいたら、ここ(大学入試数学の指導/相談に無料で応じます。)も参照してください。

*1:「いや二冊目のタイトルw」とか突っ込まないでください。この本はタイトルはあれですけど内容はまともです。

*2:例のメンタリストとか最近スーパーイキってて個人的にあんま薦めたくないんですけど、やっぱ言ってる事は凄く真っ当で有益です。但し、彼のお金儲けに加担するのは嫌なので、是非立ち読みにしてください。彼の本以外の本も、大体は彼が薦めていたのを切っ掛けに知ったものです。

*3:大京大とかは知りませんけど、地方旧帝とか早慶の大学生塾講師とかは大体、知能が終っています。例えば数学なら、殆どの人は素人の俺より入試数学出来ないんですよ?あれで何で教育で他人様からお金貰おうと思えるんですかね?信頼に値しない。

*4:因みに一寸自慢すると、俺はそこで担任の先生から「あんまり勉強し過ぎないでね」と体調を心配される程、勉強してました。

*5:但し「下のクラスは担当講師が糞」とかなら「良い先生が担当しているレヴェルは簡単な授業」とか上手く探して、時間割をカスタマイズとかしてください。

*6:確か何かで「6割」みたいな数字が根拠付きで在ったんですが、何だったか忘れてしまいました。すみません。

*7:てか俺がそうだったんで、気持ちは凄くよく解ります。