予備校講師採用試験に2回落ちた九大チンカス研究員の入試数学語り。

毒舌、下ネタ注意。※年々自信を失い、それに伴って毒もマイルドになってきています。

2020九大理系。

去年の反動でしょうねえ。

 

難易度:やや易

昨年比:大幅易化

 

1:接点T。目標解答時25分。

テクニックB

記述量B

発想力A

総合難易度AB

 「この点は出ねえよぉ!」

 

2:(1)\omegaと見せかけてからの-\omega;(2)連立合同式(チャイリメ)。目標解答時間25分。

テクニックAB

記述量B

発想力AB

総合難易度AB

 去年に引き続き多項式がテーマの問題です。

 (1)ですが、タイトルの通りこいつは-\omegaです。まあでもそうってだけで次数下げとかは全く同じです。c, dを求めるのはx+y\sqrt{2}=0\Leftrightarrow x=y=0と同じノリです。

 (2)は代入して連立合同式です。所謂「中国剰余定理」通称「チャイリメ」ですね。高校生は知っているのでしょうか?まあ知らなければ普通に解けば良いだけです。

 

3:糞怠空間ベクトル。目標解答時間40分。

テクニックAB

記述量C

発想力AB

総合難易度B

 処理量だけ最悪です。俺はもうAをx軸上、Bをxy平面に座標設定して、内積計算や余弦定理を使いまくって連立解きまくって座標全部求めました。細かい分析をするのももう怠いです。まあでもこの算数をちゃんと実行出来る事が、ちゃんとお勉強した証拠とも言えそうな気がしなくもないです。

 俺みたいに家で踏ん反り返って解く分には易問でしかないのですが、こう云うの、試験場では差が付くでしょうねえ。

 

4:確率(サイコロの目の積);(1)(2)余事象;(3)余事象 or 該当パターン全調査。目標解答時間25分。

テクニックAB

記述量B

発想力AB

総合難易度AB

 サイコロの目の積ですが、振る回数が4回なので教科書の章末問題レヴェルです。

 (1)(2)が余事象なのは良いでしょう。5/2の倍数でない確率と、5/2の倍数だけど25/4の倍数でない確率、の和を求め、1から引けば良いです。

 (3)は普通ならこれも余事象で

100の倍数でない

⇔(25の倍数 and 4の倍数)でない

⇔25の倍数でない or 4の倍数でない

⇔{(5の倍数でない) or (5の倍数だけど25の倍数でない)} or {(2の倍数でない) or (2の倍数だけど4の倍数でない)}

とドモルガンを使ったりするのですが、振るの4回で内2回は5で決定なので、該当パターンを全部数え上げても良いでしょう(俺はそうした)。多分、(1)(2)の解答を含め誘導のつもりだったのでしょうが、振る回数を4にしたばかりに死んでしまっています。下手糞ですね。でも小問の置き方が下手ってだけで、極々標準的で悪い問題ではないと思います。

 まあ勿論、満点貰いましょう。

 

5:三次元回転体(竹槍ローリングサンダー)。目標解答時間30分。

テクニックB

記述量BC

発想力AB

総合難易度B

 ザ・理系の標準問題です。この1年のお勉強の成果を遺憾無く発揮し、確り満点を貰いましょう。そして回っているのは明らかに竹槍です。京大より空間的な見方が要らない分、処理量はこっちの方が上、って感じでしょうか。

 

 

 

 さて、去年が余程出来が悪かったのでしょう。大幅易化です。まあでも易しいけど割と良質な問題が並んでいるので、満点取れば十分努力が報われると思います。平均層は2(2),3,5は出来が悪いでしょうねえ。ここから1問分弱取れれば合格者平均行くと思います。6割ちょいですかねえ。

 俺も解いていて大変気分が良かったです。しかし九大の問題は出来て当たり前なので、残念ながら学歴コンプレックスの解消にはなりません。